本日、楽天モバイルは、MNOとして第4のキャリアを2020年4月8日に開始することを正式に発表しました。また、3/3(火)現在で、世界の事業者の中で唯一となる、たった1つの料金プラン(Rakuten UN-LIMIT)しか提供しないことも表明しました。
プランの内容は、楽天Link経由の音声通話と、楽天エリア内のデータ通信が無制限で、月額2,980円(税抜)と、大手3キャリアより大幅に安い料金となりました。しかも、300万人まで1年目は無料、2年目からは2,980円(税抜)という、まさに価格破壊な金額です。
2019年10月から開始した、無料サポータープログラムは、東京23区・大阪市・名古屋市在住に限定した形でスタートしていましたが、申し込みは全国47都道府県に渡って可能となりました。
全国から申し込みは出来るものの、当面は楽天エリアが強固な首都圏を中心に無制限の恩恵を受けらえる形となりそうです。
今日の発表を簡潔にまとめると、次の通りです。
- 300万人は1年間無料に
- 月額2,980円(税抜)
- 楽天エリアは、データ通信使い放題
- KDDIエリアでは、2GB/月まで
- 音声通話かけ放題(楽天Link必須)
- 楽天SPU1%付与
繋がるエリアにいれば、なかなか競争力があるプランだと思いました。
私もこの2月から無料サポータープログラムに参加しているので、幾つか注意点を挙げてみます。地方にお住まいの方には、よく読まれてから、契約してみてくださいね。
注意事項
- KDDIのエリアでは、データ通信は2GB/月 以降は128kbpsの速度に
- 楽天エリア内の首都圏でも、地下鉄等は2GBに引っかかる可能性あり
- iPhoneには、3/3(火)現在「楽天Link」のアプリが提供されていない
- iPhoneは2018年発売以降のものは、現状では対応している機種もある
KDDIのエリアでは、データ通信は2GB/月
楽天モバイルは、投資効率を最大化するために、山間部などの地方は、自前のネットワークを使わず、KDDIのネットワークを2026年まで借りることを表明しています。
次のエリアの地図を見ていただければわかりますが、楽天エリア(濃い)はかなり限定された場所になっており、それ以外は、KDDIのエリアに準じています。
そのKDDIのネットワークに接続される場合、毎月使えるデータ通信料が2GBまでに制限され、超過した際には、速度制限が実施されます。現状のMVNOの楽天モバイルは1Mbpsですが、この速度が128Kbpsと減速されます。
地下鉄等は2GBに引っかかる可能性あり
上記に準じますが、ざっくりと言えば、楽天モバイルの電波が届かない箇所では、毎月2GBしか使えません。盲点なのが、首都圏の地下鉄といったKDDIのネットワークに接続される場所でも、2GB制限が適用される、という点です。
現行の無料サポータープログラムでは、速度制限がなく、地下鉄でも快適に使えていますが、繋がりにくくなる懸念が生じました。
iPhoneには、3/3(火)現在「楽天Link」のアプリが提供されていない
発表会があった3/3(火)現在、iPhone向けのAppStoreに「楽天Link」のアプリが提供されておらず、発表会でも、iPhoneについては一切触れられませんでした。
しかし、無料サポータープログラムのメールには、AppStoreへのリンクだけ記されていたので、今後対応する可能性は残されているかもしれません。
iPhoneは2018年発売以降のものは、現状では対応している機種もある
私は、iPhoneXS Maxを利用していますが、楽天モバイル(MNO)のSIMカードを挿し込んだところ、最初は反応しなかったのですが、APNの設定をしたところ、認識しました。
どうやら、2018年以降のiPhone(XR・XS・11)であれば、認識する場合があるそうです。一方で、iPhone8・8 Plus・Xは利用が出来ないそうです。少しだけアンテナピクトが立つものの、圏外になった報告が聞かれております。
まとめ
とりあえず、無料サポータープログラムが5月まで延長することが発表されたので、楽天の窓口が混むであろう4月中は見送り、状況を見定めてから、5月頃に、楽天モバイルを継続するか、を考えたみたいと思います。
ある意味、1年間無料ということは、無料サポータープログラムが全国に拡大されたとみる向きもあります。無料ですし、試しに契約してみるのはありかもしれません。解約手数料も取らないそうなので、エリアが繋がらなければ、他社のMNO・MVNOに移行すればいいのですから。
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