私は、2017年に全日本空輸(ANA)の飛行機に、多く搭乗することで得られる「上級会員」というものになりまして、晴れてSFCカードというものを取得することが出来ました。
SFCや、日本航空(JAL)の上級会員であるJGCといった用語は、検索すれば多くのブロガーがその仕組みや、会員になる方法を書いてくれているため、詳細については、ここでは譲ろうと思います。
簡略して書きましたが、SFCというのは、スーパー・フライヤーズ会員のことを指し、一度SFC会員になれば、ANAが認め続ける限り、優先搭乗や空港ラウンジの利用が出来る、とてもお得な制度なのです。
このSFC会員を維持するには、ANAカードを持つことが必要です。
昨今のように、飛行機に乗る機会が激減、いやほぼゼロになった世の中では、ANAカードを持つことによる、SFC会員施策の維持は、とても重要になってきています。
世の中で多くの人が持つANAカードには、実は、SFC会員用のものがあります。
一般カードでも、年会費が11,275円するこのSFCカード、年会費だけで言えば、他社のゴールドカードくらいの価値があります。
しかし、昨今の経済事情だったり、年会費が永年無料で有能なクレジットカードが増えてきている中では、年会費が1万円を超えるカードというのは、どうしても金銭的に気になってしまいます。
ここで改めて、一般のANAカードの年会費を見てみると、初年度無料で2年目から、本会員2,200円となり、SFCカードとの差額は、なんと9,075円にもなります。
私も、この差額、いやSFCカードそのものを何とか無料にする方法がないかと、色々と試行錯誤してみたものですが、2021年1月時点では見当たりませんでした。考えてみれば、ANAカードの一般カードすら、年会費2,200円するので、ゼロにするのが難しいのは、当たり前と言えば当たり前ですよね。
むしろ、一般カードから、どういった価値が積み上げられて、この11,275円という金額になっているのか、引き算ではなく、足し算で考えてみました。
ANAカード(一般) 2,200円(税込)
+クレジットカードを更新すれば 2,000マイル
+年度に1回でもANA便を利用すれば 4アップグレードポイント(=4,000スカイコイン)
+ANAから年1度、送られてくる卓上カレンダー 400円(メルカリ調べ)
+ANAから年1度、送られてくる手帳 800円(メルカリ調べ)
というのが、金銭に換算できる価値なので(もちろん、優先予約や手続きをスマートにするといった、上級会員の本来的な無形価値があります)、1マイル=2円と仮定すると、11,400円の計算になり、低く見積もって、1マイル=1円と仮定しても、9,400円ということになります。
こう考えてみると、SFCカードというものは、ANAカード(一般)に、上記の特典が強制的にバンドルされた「セット販売のANAカード」と考えることが出来ます。
SFCカードは、9,400円~11,400円の間にあるのが妥当な金額で、年会費が11,275円ならば、割と適切な値付けなのではないでしょうか。
今まで、1万円を超える年会費ばかりを気にしていましたが、逆から積み上げて考えてみると、よく見る2,200円のANAカードと何ら変わらないことがよく分かりました。これからは、自分が持っているカードは、単なる2,200円のANAカードだと思いこむことにします。
物事の価値は、いろんな角度から見てみると、認識や捉え方が変わりますね。
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