楽天モバイルの1.7GHz帯(東名阪以外)とは

楽天モバイル

先日(2021年4月14日)、総務省の決定で、楽天モバイルに東阪名以外の地区で、1.7GHz帯の新規割り当てが決まりました。

楽天モバイル(公式)より

この1.7GHz帯という電波ですが、5Gで使われるsub6や、カバレッジのためによく話題に上がるプラチナバンドとは異なります。

まず、1.7GHz帯とは、電波の周波数帯のことを指します。

5Gでよく出てくるsub6(あと、よく出てくるものに「ミリ波」という周波数帯もあります)とは、おおよそ3.7GHz~6GHzの帯域のことを指します。

また、プラチナバンドと呼ばれる帯域は、700~900MHz帯のことです。
この帯域の電波は回り込みやすい性質があり、既存3社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)には割り当てられていますが、
新規参入を果たした楽天モバイルには割り当てられていないため、楽天は獲得に躍起となっている帯域です。

今回、楽天モバイルが獲得した、1.7GHz(Band3)とは、通常の4G用周波数帯のことです。

そして、東阪名のエリアですが、
関東:茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県
東海:岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
関西:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県

を指します。
このエリアでは、既にNTTドコモが、3G/4G用に利用していますが、
この東阪名以外においての全国で、楽天モバイルは電波帯を利用することを許可された訳です。

5G普及のために、との目的で、1.7GHz帯を獲得しましたが、4Gの利用も認められています。
例えば、携帯端末に5G接続と表示されるものの、この帯域では、4Gと同等のスピードしか出ないことになります。
ただ、5Gが得意とする「低遅延」「同時多数接続」のメリットはしっかりと享受できます。
また、そもそも4G用の周波数なので、4Gと同じく広範囲に電波は飛ばせます。

また、今回、楽天モバイルが獲得したのは、余っていた新規周波数なので、
東阪名以外のエリアでは、4G/5Gの両方で、帯域が2倍になり、速度アップといったメリットがあります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました