本日、1月29日(金)14時半より、楽天モバイルが新料金プランを発表する、とのアナウンスがありました。
現行のプランは、三木谷会長が「世界の主要キャリアで唯一のOne Plan」として、およそ1年前に発表したRakuten UN-LIMITでで、5Gが始まってからも、Rakuten UN-LIMIT Vと、追加料金無しの税抜2,980円で1年間提供しています。
税抜2,980円ですが、1年間300万人を上限に無料キャンペーンを実施しているため、MNOのユーザーからはお金が取れていない状況です。(2回線目を契約しているユーザーを除く)
新料金プランについては、既に様々な予想が飛び交っていますが、
楽天回線:データ無制限
パートナー回線:5GBまで(1Mbpsでデータ無制限)
通話・SMS:Rakuten Linkアプリ利用で使い放題
という現行の提供内容を、どのように変更するか、で、このままRakuten UN-LIMIT Vを、税抜2,480円、税抜1,980円に値下げというのが、多くの意見としてあります。
今の料金から、おおよそ500~1,000円の値下げはあり得るだろう、という見解です。
楽天は10年以内に2,000万人獲得を目標にすると表明していますが、度重なる値下げは、彼らの損益分岐点を厳しくするため、携帯事業単体で考えるとあまりしたくないものの、競合が値下げをしてきている、楽天回線の品質が悪い、という状況を踏まえると、現状の2,980円のままでは勝負にならない、というのがあると思います。
個人的には、プラチナバンドが付与され、5~10年後の世界では、楽天がかなりシェアを獲得していると予想しているのですが、創世記の現在では、軌道に乗るまで、かなり厳しい戦いを強いられていると思わざるを得ません。
一方で、かねてより、値下げの余力はあると、三木谷会長はインタビューでよく口にしています。
彼らが言うところの世界初の完全仮想化ネットワークの恩恵で、運用コストを極限まで下げられているならば、実際に1,980円は可能なのでしょう。
12月~1月にかけて、3キャリアが、2,480円~2,980円で20GB提供の料金を発表し、MVNOは低容量で低価格なプランを出してきていることを踏踏まえると、2,980円のままでは競争の俎上にも上がれないのではないでしょうか。
ワンプランではなく、複数プランとして、
無制限プラン:2,980円
20GBプラン:1,980円
という2プラン制にする可能性もあると思ってはいますが、ワンプランだ、日本の携帯電話は高すぎる、料金体系が分かりづらい、とあれだけ売り出していたことを考えると、基本線はワンプランだと予想しています。
そうなると、「既存プランの値下げ」という形しか、実現させる方法はありません。値下げならば、大容量プランの中では、圧倒的な安さを提供できます。
ワンプラン制でもう一つあり得るのが、KDDIのpovoのようなトッピング制で、要するに基本料金にオプションを付加して、価値提供をしていくスタンスです。
無制限プラン:1,980円
+パートナー回線5GB購入 500円
+Rakuten Linkによる無制限通話 500円
といった制度設計で、結局のところ、現状の2,980円に近くなる、というものです。こうなると、ほぼデータ専用回線に近くなってしまいますが、データ専用回線で1,980円ならば、割と競争力があるのでは、とも思っています。
どのようなプランが発表されるのか、今から金曜日が楽しみです。
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