昨日、楽天の2020年度第2四半期が発表されました。
https://corp.rakuten.co.jp/investors/assets/doc/documents/20Q2PPT_J.pdf楽天モバイルユーザーにとっては、幾つか特筆すべき事項が発表されました。それは「基地局」に関してです。
- 2021年3月までに人口カバー率70%を達成
- 楽天モバイル5G 2020年秋スタート
という状況を控える中で、基地局の設置を大幅に前倒しする、という発表がされました。
6月末時点では、5,739局が電波を射出済の一方で、契約締結済の基地局は7,487局もあり、既に稼働しているものも含めると、設置完了済は1万局を超えているそうです。
予定通りの「2021年3月までに人口カバー率70%を達成」に加えて、2021年夏に「人口カバー率96%以上の達成」したい、との発表がありました。これは総務省に提出していた計画より5年も前倒しのものになります。
この5年も早められることが出来た理由は、都市部でのエリア整備を乗り切ったから、と三木谷CEOからはありました。ただ、むしろ、都市部のエリア整備がいつまでかかる見込みだったのか、という当初の計画に問題があり過ぎた気もします。
楽天としては、早めに自社網を整備してしまい、KDDIへのローミング費用を抑える戦略を取りたいようで、2021-2022年の投資は大幅に増えると言っていますが、携帯電話というインフラを握ることで、楽天のエコシステムを強化することが出来るとも、話していました。
個人的な興味は、やはり5Gの商用サービスに関して、です。当初より3か月延期することにはなっていますが、9月末にはサービスを開始できる予定だとされており、「料金プランにまた驚きがあると思う」という予告もありました。
NTTドコモが500円、ソフトバンクが5G基本料として1,000円、KDDIも4Gの同等プランに1,000円の値上げされたものをプランとして提供していますが、
消費者が驚きを持って料金を考えるならば、現行のUN-LIMITの金額のまま、「UN-LIMIT3.0」と名称変化をさせて、5Gも同様の金額で消費できます、というのでしょうか。
楽天モバイル単体の収益だけを考えるなら、通常プランに500円~1,000円の上乗せは必須だと思いますが、もしサプライズを求めるならば、せめて現行と同じ金額での提供、そして、最初から5G回線を契約する方には今行われている1年間無料キャンペーンと同じように、いやそれ以上に2年間にも渡って楽天UN-LIMITが無料、というくらいの強烈な施策が必要かと思います。
無難に、2,980円で5Gを使い放題でしょうか。まだまだ楽天モバイルから目が離せませんね。
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