2021年はPayPay経済圏を研究していきたい

雑記

ECが生活に密着したこの1年ほどで、「楽天経済圏」(SPUという、楽天のポイントアッププログラムを活用しながら、お得に楽天のサービスを利用し、楽天を中心にした経済圏でサービスを利用、その決済を集中させること)という言葉がますます世の中に浸透し、楽天経済圏というコンセプトが普及してきた1年だったと思います。

その楽天ですが、2020年の一大トピックと言えば携帯事業を正式サービスインしたことでした。4月から楽天は、携帯事業である「楽天モバイル」を開始し、より経済圏を強固なものにするべく社運をかけて動き始めました。

また10月には、楽天ガスも開始。楽天ポイントで支払える先がまた1つ増えました。カード、銀行、証券、携帯、電気、ガス、ふるさと納税、と、ほぼ生活におけるお金が通るところ(言い換えると固定費)は、しっかり網羅されてきているように思います。

残るは、水道や日本放送協会くらいだと思いますが、水道は自社で水道事業をやっていないだけであり、NHKもそうですが、カード経由で毎月のお金は少なからず通すことが出来ています。

この2つについては、楽天ポイントで支払えないことがデメリットなのですが、それを除けば、とてもよく網羅されてると思います。

このようにインフラ周りで、楽天は決済に関するすべてを、抑えにかかっていることがわかります。

楽天がこのまま日常生活の決済を抑え続けられるのかと言いますと、まだ基幹事業にしたいはずの楽天モバイルの電波が悪かったりと、消費者が離れる要素は残っており、完全に整備されている訳ではなく、また他社も黙ってはいないため、2021年には、他社の攻勢もあると思っています。

特に私が期待しているのはPayPayです。

PayPayですが、2021年4月にジャパンネット銀行をPayPay銀行に変えたり、Yahoo!カードをPayPayカードに商号変更することを発表しています。

また証券でも、ワンタップバイから、PayPay証券へと、展開するブランドを、米国のYahoo!にライセンスを支払う必要のあるYahoo!(ヤフー)から、日本独自のブランドネームであるPayPayに、ここで集中させようという意図があります。

4月のタイミングで、PayPayの新規キャンペーンが集中するのは間違いなく、ここで楽天経済圏と天秤にかけて、消費者としてよりお得な方を選ぼうと思います。

恐らく、しばらくは楽天経済圏をメインに据えつつも、お得な部分だけはPayPayにするのではないでしょうか。

また、クレジットカードも、楽天カードと、PayPayカード(現:Yahoo!Japanカード)の2枚が主力になっていきそうです。2021年の年末に、その答え合わせをしてみたいですね。

いま狙いどころだと思っているキャンペーンは、PayPay銀行とPayPayカードだと思っています。まずこれらのキャッシュバックのポイントを勝ち取りつつ、PayPayモールでポイントを稼ぐのが狙いどころだと思っています。4月以降に名称変更がされるみたいなので、この辺の動向は追っていきたいと思っています。

楽天とPayPayで経済圏を競って、ぜひ消費者により良いサービスを提供してほしいものです。

どちらかと言えば、クロスセルマーケティングが上手いのは、楽天だと思います。楽天カードで既存会員を2千万人持っているのと、ソフトバンクが4千万人近くの携帯ユーザを持っているのと、果たしてどちらが有利だったのかは終わってみないと分かりませんが、2社で消費者を獲得すべく、いろんなマーケティング施策を頑張ってほしいと思います。

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