私は、東京に引っ越してきて、かれこれ15年ほど経ちます。大学生の時に上京してきて、もちろん、当たり前のように東京電力を利用していました。何も考えず、日常生活で電気を使う以上、電気を開通させる、というのは、東京電力を選ぶことだと、疑問に持つこともなく過ごしてきました。そんな中で、働いている会社の業績が悪くなった2019年に、大きな変化として、固定費を見直そうと思いたったのです。
どうやら、周りの知人に聞いてみると、電気も、携帯キャリアのように変更ができる、と言っていたのがキッカケでした。
調べてみると、2016年に、電気も携帯キャリアのように、消費者が選べるようになったとのこと。
でも、最初は面倒なんだろうなと思っていたのですが、いざ変更しようと取り掛かってみると、メリットの方が多かったと感じています。
かれこれ、実際に半年以上、楽天でんきに変更していますが、困ったことは全くありません。なぜもっと早く変更しなかったのか、と後悔することの方が多いです。
この記事では、私が楽天でんきに乗り換えるにあたって、重要だと思った3つのポイント、同時に考えられるデメリットも、お伝えしたいと思います。
楽天でんきとは
楽天でんきとは、「楽天」という名前の通り、大手ECサイトを運営している楽天の、グループ会社である「楽天エネジー」が運営している電気供給サービスです。
電気サービスと書きましたが、多くの人が使っている、東京電力の電気と、品質が異なるといったこともなく、安定して供給してくれています。例えば、携帯電話だと、電波が悪いといったことは、事業者間でありますが、電気に関しては、停電するといった心配はまったくありません。
楽天でんきの特徴といえば、基本料金ゼロ円、という料金設定です。
基本料金ゼロ
東京電力から郵便ポストに投函されている電力票を見ると、基本料金という項目が発見されるかと思います。実は、東京電力の料金においては、契約しているアンペア数に応じて、基本料金、という料金が定められています。携帯電話で言えば、まったく通話しないのに、固定料金が設定されているものと同じです。
まず、基本料金ゼロ、というのが楽天の特徴です。
なお、後述しますが、昨今では、基本料金ゼロ、という会社は多く、後述するような東京電力ホールディングスのグループ会社でも、基本料金が存在しない料金設定をしています。私は、むやみに楽天でんきをおススメするのではなく、折角の機会なので、他社も比較検討してほしい、そのように感じています。
燃料費調整額と、再生可能エネルギー発電促進賦課金(ふかきん)という料金は、法令により、どの事業会社でも一律と決まっていますので、サービス事業者間での差別化要因にはなりません。
すると、我々、消費者が確認すべきなのは、
- 基本料金 ・・・ 固定単価
- 電力量料金 ・・・ 従量単価×使用料
となるので、ここでの、固定単価、従量単価、が、そのまま業者間の違いとなるのです。
楽天のでんき お申込みで2,000ポイントがもらえるキャンペーン【楽天エナジー】従量単価が安い
私が住んでいる東京エリアについて、記載したいと思います。
楽天でんきだと、26.5円/kWh(東京エリア)という料金設定です。楽天でんきの26.5円という設定ですが、実は、業界最安値ではありません。
私が知るところですと、例えば、あしたでんきは26.0円/kWh、ゼロからでんきでも26.4円/kWhという単価で提供しているので(両社ともに基本料金はゼロ)、楽天でんきは、「電気単価の安さ」という点では、実は他社より高いことになります。
この「あしたでんき」、「ゼロからでんき」 ともに、東京電力ホールディングスのグループ会社です。
電気料金の柔軟性という観点で、基本料金がゼロ、完全従量制というのは、重要な視点になるかと思います。
楽天のでんき まちでんき【楽天エナジー】一番のポイント 楽天ポイントが消化できる
楽天でんきの一番のポイント、それは「支払いに楽天ポイントが使用できること」、です。たったそれだけなのか、という方もいらっしゃるかと思いますが、楽天でんきのメリットはこのポイント利用に尽きます。
私は、日常におけるオンライン環境を進めていこうと考えていまして、買い物は極力ECサイトに集中させています。また、楽天経済圏をフル活用しているので、楽天カードで決済をしたり、楽天証券も利用しています。
そういった状況になると、とにかく楽天ポイントが貯まっていくのです。楽天ポイントで厄介なのが、「期間限定ポイント」の存在です。
この期間限定ポイントを利用するのに、丁度いいサービスが、毎月絶対に支払わないといけない固定費である、
- 楽天でんき
- 楽天モバイル
なのです。
2020年4月時点で、楽天モバイルは300万人を対象に、1年間無料キャンペーンを実施しているため、固定費を期間限定ポイントで支払うには、私は「楽天でんき」が相応しいと考えました。
楽天のでんき まちでんき【楽天エナジー】デメリット
楽天でんきを契約して6か月が経過したので、何かデメリットがあるかと思ったのですが、正直なところ、支払い方法がクレジットカードなだけで、東京電力を利用していた頃と、あまり変わりません。
それでも、デメリットを挙げるとすれば、
- 電気量が少ない人(120kWhが目安)はかえって料金があがる
- 楽天ポイントを貯めるユーザーじゃないと、お得を実感しづらい
- 20A以下だと申し込みができない
- 料金プランが1つしかない
- 契約にクレジットカードが必要(口座振替は出来ない)
- 引っ越しと同時に申し込むことが出来ない
- エリアによっては、供給されない
この中では、楽天ポイントを貯めるような楽天ユーザーでないと、お得感を味わいにくい、という点が強烈なデメリットかと思います。
一方で、既に楽天のサービスを使うような消費者であれば、十分にお得を実感できると思います。
電気代を節約したいあなたへ【楽天エナジー】まとめ
楽天でんきに乗り換えることで、かなりの確率で電気代がお得になります。
電気会社を変更するのは、面倒だなあ、という気持ちがしますが、一度変更してみると、ネット上で5-10分の手間で終わりますし、何よりもいいのが、気に入らなかったら元の電力会社に戻せばいいのです。違約金も発生しないので。
楽天でんきに乗り換えても、電気が送られてくる流れは変わりませんので、暗くなったり、停電になりやすい、といった心配もありません。
是非、毎月かかる固定費を見直して、家計に余裕をもたせてみませんか。
コメント