先日の週末、所用があって大阪まで行く機会がありました。
私は東京から大阪に向かう時はおおよその時間が読めるため、極力飛行機を使うようにしています。
もちろんJR東海の東海道新幹線に乗るという選択肢もあるのですが、東海道新幹線は値引きの手段があまりなく割高なので、出張等の用事でない限りは使わないようにしています。
新幹線の車窓自体は好きなのですが、あの2時間半ずっと座りっぱなしなのが、結構身体にとって辛いので、昨今はほぼ飛行機利用になりました。
緊急事態宣言後、初めて飛行機を利用したのですが、細かい部分まで衛生面に気をつかわれている印象がありました。今回、ANA(全日本空輸)を利用したのですが、この新型肺炎騒ぎの中で、如何に安全性を確保しているかを説明するため、通常の安全ビデオの後に、VTRにてANAの社長が機内はよく換気されており、とても衛生状態も保たれているという話が説明されていました。
搭乗したのは、土曜の10時の便で、機体は767の中型機でしたが、おおよそ6-7割の搭乗率でした。
いつもならば、東京-大阪間は航空会社のドル箱路線で、この時間帯だと搭乗率がもっと高い印象があります。しかし、さすがに昨今の状態では、67-割でも十分なように感じています。また、ANAラウンジも利用したのですが、いわゆるラウンジを利用するような上級会員は、ほとんどいなくて、羽田の国内線に2つあるANAラウンジの1つは、10-20名といった非常に少ない利用率でした。
私も数年前に、上級会員を目指してマイルを獲得する「修行」をしたのですが、当時このような利用率だった記憶はありません。
さて、今回、面白いと感じたのが、ANAラウンジのエスカレーターの前に展示してあった、「ANAのひじを使って開けるお手洗い」です。機内にあるお手洗いですが、これをひじを使って開け閉めできるように開発したとアピールがされていました。
機内ではアルコールシートを配ったり、衛生面には余念がないのですが、今後、国際線が増えてくることを見越して、こういった工夫のアピールをされている模様です。
何とも日本的といいますか、神経質な方も多いと思いますので、日本らしいおもてなしの一環として、よく考えられているなあ、と思いました。
実は帰りは東海道新幹線に乗車したのですが、もちろんこちらも車内放送にて、日常的によく触れる可能性があるところは乗務員が丁寧に消毒しています、というアナウンスはありました。
私はそこまで神経質ではないので、正直ここまでやらなくていいのでは、と思いますし、国内線は移動時間が1~2時間なことが大半なので、そこまで多くの人が機内のお手洗いを使うことはないのでは、と考えています。
2020年8月現在、まだJAL(日本航空)ではそのような取り組みは言われていないため、もしかすると、ANAがやり過ぎな可能性もあるのですが、今後こういった対策は安全対策の一環、そして他社との差別化要因として、社会に取り組まれていくのでしょう。
航空会社2社ともに、当面の資金繰りに関しては融資を受けたため、大丈夫なようには言われていますが、もしも事態が長期化するとなると、ANAが最初に厳しくなると言われています。
今まで、何とか民間企業でやってきたという自負があるANAにとっては、何かしら前向きな工夫をして、何とか搭乗率をあげ、減便を無くす、ということに必死の結果なので、航空会社好きとしては、事態の好転を期待したいと思い、また出来る限り、飛行機を使う場面を増やしていこうと感じました。
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