楽天モバイルから、6月末に、次のようなリリースが発表されました。
どうやら、楽天モバイルの、正しく言えば、契約申込数が100万回線を突破した模様です。契約者数ではなく、契約申込、とした点で、どうしても6月中にリリースしたかったのでしょうか。
4月8日から正式サービスが始まって、およそ3ヶ月ない中での契約、そしてコロナ禍という街中の店舗も閉店しているという、特別な条件の中での実績だと考えると、まずまずいいスタートを切れたのでは、と感じてしまいます。
まずまず、という表現になっているのは、とても早いということも思いませんし、逆にとても遅かったというふうにも思っていません。今後、成長は必ず鈍化すると思っていますし、毎月平均で30万契約を揃えられないと感じています。
現時点では、新規での回線契約が、契約者の多くを占めているというコメントもありましたが、これは恐らく、楽天miniを1円で配っていたりと、キャンペーンの影響があるのでは、と思っています。
この新規参入キャリアで、新規で契約するというのは、二台持ちをすることを意味しますが、以前にブログに書きました通り、ソフトバンクモバイルがホワイトプランで攻勢をかけていた時と、同様の事象でしょう。ソフトバンク同士の通話は、多くの時間帯で無料だったあのホワイトプランです。
楽天としても、自社開発の楽天miniをルーターがわりに使わせたりと、家庭のルーター需要を狙っているとも思います。ちなみに、以前WiMAXを契約した場合でも、ルーターには電話番号が付番されていましたので、今回も実質はルーター契約というパターンも多いのでは、と推察されます。
楽天が損益分岐点と言っています700万契約、これを2023年12月期に目指すと言われていますが、今後も予断を許さないことは間違いないのではないでしょうか。
今後は、他社からの乗り換え、つまりMNPの件数が上ってくるのかどうか、という点は、楽天の今後のキャリアとしての中期的な命運を握る数字だと思っていまして、もちろん、最重要視すべきな事業KPIは、加入件数だとは思うのですが、MNPだと競合他社へ与えるダメージも起こりうるため、当ブログでは、引き続き、この両評価指標を、注視していければ、と考えております。
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