2020年のこの年末に、楽天モバイルから、アナウンスがありました。
12月30日に、累計契約申し込み数が、200万回線を突破したようです。
確か6月の時も、6月30日という6月のギリギリのタイミングで、申込数100万人を突破、というリリースが出ていた記憶があります。
区切りのいいリリースは何故かいつも滑り込みで出してきますね。ここが楽天らしいと言えば、そうなのですが。
思えば、日本全国で緊急事態宣言が始まろうとしていた2020年4月8日からサービス開始した楽天モバイルですが、およそ9か月で200万人に到達となりました。
日経新聞のインタビュー記事で、年内に300万人を想定していたため、100万人ほど下方修正となります。
たとえ、年内の意味が、年度内だとしても、3か月で100万回線の上積みは、現状のペースを踏まえると、かなり厳しいのではないでしょうか。
私も、ソフトバンクのホワイトプランの例を踏まえて、サービス開始前には、たった3か月で到達する可能性すらあると記載していました。
しかし、モノの見事に外れました笑
そして200万回線に到達した時点でサブ回線をどうするか検討する予定でしたが、この12月にNTTドコモからahamoが告知されたり、ソフトバンクからSoftbank on LINEが発表されたりと、想像以上に激動だった携帯キャリア界隈で、まだサブ回線の4月以降の去就をどうするか、迷いに迷っている状態だったりします。
2020年の年末ということで、今までの楽天モバイルの契約者数の伸びを見てみると、
- 2020年4月 45万(回線)
- 2020年5月 75万 ※推定
- 2020年6月30日 100万突破(楽天モバイルのリリース(6/30)より)
- 2020年7月 115万 ※推定
- 2020年8月 130万 ※推定
- 2020年9月 143万(Q3/20決算説明会資料より)
- 2020年10月 160万 ※推定
- 2020年11月 179万(総務省への提出資料(12/23)より)
- 2020年12月30日 200万突破(楽天モバイルのリリース(12/30)より)
というような増え具合になっています。
(推定と記載している部分は、正確な数値が分かり次第、補正していく予定です)
年末に向けて、19~21万契約という形で、再び伸びてきていますが、年末という携帯の商戦期や、iPhone12の発売、そして楽天自身がWiFiルーターをばら撒いてきたことも大きいでしょう。
NTTドコモのahamoが3月に始まるため、残り3か月弱しか猶予はありません。それまでに、可能な限り300万回線に近づけることが、楽天に必要とされていることでしょう。
総務省は、携帯キャリア同士のハードルを下げて、乗り換えを促していますが、楽天得意のクレジットカードと同じで、1度加入したら、そう簡単に乗り換えないユーザーが多いのが、このビジネスの旨味だったりします。
私は携帯会社を乗り換えることに、そんな億劫ではありませんが、世の中の大多数は、5年10年単位で使い続ける人が多いと思います。
楽天自体が、2台目としての利用を促していた点もあるため、解約率、いや離脱率といったものでしょうか、その値が仮に5%~20%(どんなに高くても20%はなく、せいぜい10%ほどと見込んでいます)とすると、3月末で250万回線としても、離脱数13~50万人という感じです。
それまでに、楽天としても、3キャリアの2,980円の料金に負けない対抗策を、値段のインパクトで出しつつ(値段を下げづらいならば、ポイント還元にすると思います)、可能な限り早く基地局の整備を行うことが最優先になるかと思います。
そして何より、楽天にはMVNO回線が200万弱ある模様で、この層に楽天が本気でマーケティングすれば、MNO回線数にまだまだ上乗せすることは可能です。(もちろん、MNOとMVNOの2台持ちされている方もいるとは思いますが、それはかなり少数でしょう)
私も無料サポーター時代から利用しており、4月時点の楽天回線のエリアと比較すると、イチから始めた割には、この短期間でかなりカバーできていると思いますし、2020年後半に予定している、スペースモバイル計画のような、宇宙から4G/5Gの電波を発射できる体制が仮に整えば、かなり面白いことになるはずです。
楽天の姿勢は非難されることも多いですが、新しい技術を持って、業界にイノベーションを起こそうとする姿勢は評価できます。
来年も楽天モバイルから目が離せませんね。
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