クレジットカードの不正利用問題

クレジットカードの不正利用が話題になっています。

クレカ情報盗用被害が急増 19年は220億円超 闇サイトに流出、売買も | 毎日新聞
クレジットカードの番号などの情報を盗まれ、知らない間に不正に使われる被害が急増している。2019年の被害額は約220億円で14年の3倍以上に達した。店舗での決済時に受け取ったカードを店員が盗み見たり、インターネット上の闇サイト(ダークウェブ...

ネット通販やキャッシュレスで、クレジットカードの売上高は上がっているのに、不正防止の方法がないため、不正利用が後を絶たない、という記事です。

クレジットカード自体は、インターネットができる前からあり、それこそ大昔は紙に番号を書くと言う、とてもアナログな状態だったと聞いています。昨今では、インターネット上で個人の番号を入力すればネットショッピングが利用可能になっています。

多くのカード会社では、特に2段階認証もないので、悪用しようと思えば、番号もしくはクレジットカードの表裏を暗記してしまえば、誰でもできます。

この不正利用に対する策は、極端な話、クレジットカードの番号を世に出さないという方法しかないと思います。

これに対する具体的な手段としては、①店頭で使うクレジットカードの番号をダミーのものにする、②クレジットカードの番号を機械的に生成したものを利用する、といったものでしょう。

ネット上であっても、クレジットカードの番号を入力する以上は、その読み取りリスクも生じます。

このニュースで出てきたことに対して、実はすべて解消してくれているサービスを思いつきました。それは、アメリカに存在するAppleCardなのです。

AppleCardの券面には、名前しか記載がなく、クレジットカードの番号をコピーするには磁気カードをスキャニングするしか方法がありません。

既存のクレジットカード会社が、Appleと同じようなシステムを作ることは出来るとは思いますが、既に発行したカードを急にすべてリプレイスする訳にはいかないので、この数年間は急増する不正利用に伴う被害は起こり得る状態です。

例えば、アメリカンエキスプレスの場合は、かなり保証をきちんと対応してくれるので、不正利用に対しても真摯に対応してくれるイメージがありますが、基本的にクレジットカード会社の財務を悪化させることになるため、対応したくないのが本音だと思います。

理想は、AppleCardのように大元のシステムで回避するのが賢明だし、そのような技術的なことが出来るが故に、AppleCardの審査は多少緩いものになっても問題がない、という合理性を備えています。貸し倒れリスクと、不正利用の件数を天秤にかけて、うまくサービスを作っていると感じています。

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